2011/01/16(日) 07:07:35
[政治(菅政権)] 霞ヶ関に屈服した菅内閣<4>
国民が誤解している4つの「官僚神話」――「官僚に関する4つ迷信」とは何ですか。
「まず『官僚は民間人より優秀で中立公正だ』という迷信です。政治家もマスコミもよく言いますよね。でも、優秀だったら年金が消えたりしますか?普通の人がやったって消えませんよ。
できない理由や、言い訳を考えるのは天才的です。しかし、決してクリエーティブではありません。本当は、普通の人が思いつかない新しい政策を打ち出すのが優秀なのに、優秀の概念が違うのです。また、本来やるべきでないことも、あたかも必要な政策であるかのように言いくるめるのも得意です。中立公正だと言える面もありますが、自分たちの利益が絡むと、公正でも中立でもない。公務員改革潰しはその典型です。
2つ目は『政治家に人事介入させてはいけない』ということです。政治家は自分の利益だけを考えるから、人事介入させるなという理屈です。
でも、むしろ政治家は、この政策をやりたいからと、介入すべきです。さもないと『政治主導』にならない。官僚も従いません。民間だって人事権なしで組織をまとめられますか。政治家に人事介入するなというのは、政治家は政策を考えるなと同意語です。
3つ目は『公務員はリストラできない』ということです。公務員には『懲戒免職』のほかに『分限免職』という規定があります。仕事がなくなって組織を廃止する時には解雇できるという規定です。考えてみれば当たり前のことです。国民に雇われているのですから、民主党は、事業仕分けをやって、この独立法人は廃止、この事業も廃止。この課は不要、とやればいいのです。
ただ、現実には難しい。だからこそ、リストラ法を作るべきなのです。仕事がないのに公務員を雇い続けるのは、税金で公務員向けの失業対策をやっているのと同じです。もし、生活があるというなら、失業給付に見合う退職金などを考えればいいのです。
4つ目は『公務員はスト権がないから人事院がその待遇を守らないと憲法違反になる』という迷信です。人事院の職員も公務員です。つまり、自分で自分の待遇を決めている。公務員の待遇が良すぎるはずです」
(つづく)
[インタビュアー] ジャーナリスト・BS11キャスター 鈴木哲夫
※古賀茂明 1955年生まれ。麻生高、東大法卒。80年に通産省入省。事務次官の登竜門とされる大臣官房課を経て、産業組織課長など中枢を歩む。前公務員改革事務局審議官。現在は大臣官房付。
【改革官僚が語る~霞ヶ関に屈服した菅内閣】より
(日刊ゲンダイ 2010/12/24 掲載)
核心部分に入ってきました。先日のたけしの特番に古賀さんが出演していましたが、おちゃらけ番組でこういうことを語る時間なし。笑い者にされただけ。これからは、あのようなふざけた番組には出演しないで欲しい。
●日刊ゲンダイの購読はこちらを⇒ゲンダイオンライン
2011.01.16 | URL | くろ #aYDccP8M [ 編集 ]
2011.01.16 | URL | 半造 #FXbBe/Mw [ 編集 ]
2011.01.16 | URL | くろ #mQop/nM. [ 編集 ]