2009/01/03(土)
[政治(自民党政権)] 渡辺淳一氏が語る「戦争の真実」
それでも侵略ではないというのか?
「75歳の僕は戦争を小学生で体験している。当時の日本人が朝鮮や中国の人に何をしてきたかを見ているのです。僕は特別に調査、研究したわけではない。当たり前のこととして、日本人が彼らを差別し、虐げ、文化を破壊したことを知っているのです。」
作家の渡辺淳一氏は静かにこう語り始めた。当時の日本人であれば誰でも知っている大陸への拡張政策と中国、朝鮮人への差別、虐待。ところが、日本の歴史教育はそれらをきちんと教えていない。だから、田母神前空幕長のように「日本は侵略国家ではない」などという妄言が出てくる。その真否が論争になったりもする。
戦後60年以上たった今、渡辺氏のような戦中、戦前派には信じられない光景が繰り広げられているのだ。
渡辺氏には今も目に焼きついている残酷なシーンがあるという。小学校低学年の頃である。
「当時、僕は北海道でもっとも大きな炭鉱があった三井砂川に住んでいました。市外の外れの崖下に炭鉱労働者の飯場があった。そこには絶対近づいてはいけないと言われたものです。朝鮮人労働者が毎夜『アイゴー、アイゴー』と泣く声やムチで打たれていることがある、と聞いたからです。しかし、ある日の夕方、見てしまった。市街地の道路が騒がしいので行くと、半裸で半死半生の朝鮮人労働者が獣のように両手両足を棒に縛られ、運ばれてきたのです。大人たちに聞くと、※棒頭(ぼうがしら)に逆らったので制裁を受けたのでは、と言う。『死んじゃうんじゃないの?』と聞くと、黙ったまま何も言わなかった。とにかく白昼堂々、道路のど真ん中であんな姿を見せるとは、かつて戦争中、日本人はこういうことを平然としてきたのです。
※「棒頭」〜 駕籠(かご)かき人足のかしらのことをいう。
炭鉱では”先山”と呼ばれる炭鉱の最先端が一番危ない。落盤事故やガス漏れがよくあるからだ。坑道にはトロッコで入っていく。1両に十数人ずつ、何両か連結されている。朝鮮人労働者は決まって、トロッコの端に乗せられ、先山に送られていった。
坑道の奥には身もすくむような闇が広がっている。朝鮮人労働者は恐怖で泣き叫んで抵抗したという。しかし、棒頭は殴り、蹴り、言うことをきかせる。多くの人が見てきた歴史の真実だ。
北海道と並ぶ炭鉱地帯の「筑豊」(福岡県飯塚市周辺)でも似たような話がゴロゴロある。1942年、麻生財閥系の炭鉱に強制的に連行された文有烈(当時26歳)のケースはこうだ。
<家に巡査らが押し入り、「私たちを置いて行かないでおくれ」と妻が叫ぶ中、文氏は家の外に連れ出され、迎えのトラックに積み込まれた。行き着いたのが麻生鉱業の赤坂炭鉱。ガスの異常発生と地熱で意識朦朧となる採掘現場では、少なくとも30人が坑内事故で亡くなった>
〜林えいだい著『消された朝鮮人強制連行の記録』より
「朝鮮人たちは、日本人から鞭(むち)をもらいながら、暗闇の労働に追い込まれ死んでいった(中略)。病気と疲労でどんどん死んで行っても、一人死ねば、一人朝鮮から強制連行してくればいいと。彼らは戦時消耗品に過ぎなかった」「(筑豊の)ボタ山を見ると、赤いどろどろした血が、べっとりついているように見えてね」(同)
1910年の「日韓併合」によって完全に植民地とされた朝鮮では「大日本帝国の臣民」として日本語教育に力が注がれ、日中開戦後の38年には学校での日本語の使用が義務付けられ、教科書も日本と同じものになる。翌年からは日本名への改称である「創氏改名」が任意の形をとりながら強く進められた。
渡辺氏が指摘するように、日本は彼らの文化まで壊したのである。現在の日本もこうした歴史から目をそむけるわけにはいかない。
(日刊ゲンダイ 2008/12/22 掲載)
こういう人の話は、戦争を知らない世代の者が話すこととは違うものがあります。
こういう話は、最近は映画・テレビではあまりないですし、活字離れが進んで知らない若い人も多いのではないかと思い、紹介してみました。
ただ、これをもって日本人はひどいことばかりだったとするのは早計です。
満州に住み、シベリア抑留された私の祖父と父は、中国・朝鮮人を悪く言っていません(褒めてもいませんが…)、むしろ東條やロシアの恨みごとを言っていました。
父は、シベリアでのことを多く語ろうとしませんが、今は凍傷で痛めた片足を引きずって歩いています。
祖母からは、当時20歳だった父の姉が満州から引揚げる途中に飢えと病気で死んでしまったこと、弟2人を連れて生きて帰ったのが奇跡のような話を聞かされてきました。
アメリカは日本占領下で酷いこともしています。今でも米軍による沖縄での犯罪が後を絶ちません。
イギリスは阿片戦争を仕掛けて中国を侵略しました。
戦前の中国・朝鮮人らの教育レベルは日本とは雲泥の差があったので、日本式教育を強制せざるを得なかったという見方もあります。
年末に「東條英機」のドラマをやっていましたが、要は、日本はやむ得ず戦争をやったような描き方をしていましたが、それもまた真実でしょう。
それでも、「日本は侵略国家ではなかった」なんてバカなことを言っているより、日本は過ちを犯した、世界の国が過ちを犯したことは認めなければいけません。先の大戦では、世界で数千万人が死んでいます。この悲劇は絶対に繰り返してはいけないのです。少なくともエロ作家が「なに言ってんの?」みたいな書込みはやめて。

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