2008/11/22(土)
[ニュース 事件] 元厚生次官ら連続殺傷事件(4)―2人は腐敗官僚の象徴と見られた可能性
標的となった2人の最大の共通項は、絵に描いたようなエリート街道を歩んできたことだ。いずれも、東大法卒業後にキャリア官僚として厚生省に入省。年金課長、年金局長を歴任した。年金部局は厚生省の幹部候補が経験するポジション。2人とも順調に出世コースを駆け上がり、事務次官まで上り詰めた。次官OBとして2人はご多分に漏れず「天下り」の恩恵にあずかっている。大手メディアは妙に遠慮して触れようとしないが、吉原氏は厚労省の天下り団体「日本訪問介護振興財団」理事長、「厚生年金事業振興団」理事長などを渡り歩き、山口氏も今年3月まで「福祉医療機構」の理事長を務めていた。吉原氏にいたっては、天下り先から2億円以上のカネを得た計算になる。
こうして順風満帆の官僚人生を過ごし、それぞれ東京中野区とさいたま市の閑静な住宅街に立派な家を構えていた。国民の老後を担う年金制度は崩壊寸前なのに、年金行政に深く携わった元トップの老後は悠々自適。2人に罪はないが、ハタから見ると「何だ」と映る。腐敗官僚の象徴のようにみられた可能性は否定できない。
今回の事件は、この国を包み込む格差社会と無縁とは思えません。2人の元次官に代表される富裕層と、年金保険料も支払えず老後不安を抱えるワーキングプア層の“天国と地獄”は広がるばかり。社会の底辺を生きる弱者救済こそ、社会保障を預かる厚労省の役目ですが、年金をはじめ高齢者医療、派遣労働者問題と失政続きです。歪んだ社会を生み出したシンボルとして、厚労省が標的となり、2人の元トップが狙われたような気がします」(中大教授・藤本哲也氏=犯罪学)
犯罪は時代を映す鏡だ。「テロは許されない」声高に叫ぶだけでは解決にならない。おわり
(日刊ゲンダイ 2008/11/20 掲載)
お気づきとは思いますが、記事は犯人像を推理しているようで実は、厚労省の腐敗官僚のあり方を批判しております。大手メディアが伝えないことです。過去にあまり例のない事件です。
犯人捜しより、どうしてこんな事件が起きたのか?私たちは考えておくべきだと思います。

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2008.11.23 | URL | ツシマ #ECn66tzA [ 編集 ]