2011/03/09(水) 23:45:42
[政治(菅政権)] 小沢なき民主党は消滅する
「政権交代」からわずか2年で民主党は崩壊の最悪「クリーンな政治」を看板にし、世のオバサンや大マスコミをだまくらかしてきた前原誠司外相が「政治とカネ」でスッ飛び、辞任に追い込まれた。
在日韓国人の女性から違法に献金を受けていただけではない。闇社会と関係がある人物から「黒いカネ」をもらっていたことも発覚している。自分の真っ黒な「政治資金収支報告書」を棚にあげて、よくぞ小沢一郎の悪口をさんざん言えたものだ。
これって、人として、政治家として一番やってはいけないハレンチ行為だろう。
前原本人は、傷が小さいうちに潔く辞任することで将来の目を残したつもりらしいが、冗談ではない。誰がこんな卑劣なウソつき男に国を任せるものか。ただでさえ国民は、前原の未熟さを不安に感じていた。違法に献金まで受け取っていたとなったら、二度と有力な総理候補に浮上することはない。それは断言できる。
小沢一郎の呪いかどうか知らないが、「脱小沢」を煽ってきた民主党の幹部議員が、ことごとく窮地に陥っている。
小沢叩きの頭目である仙谷由人は強弁暴言、責任のなすりつけで問責決議案を可決されて更迭。野田財務相と蓮舫行政刷新相も、前原の口利きで「黒いカネ」を懐に入れていたことが明らかになり、国会で集中攻撃されている。
もともと小沢に近く、中間派だった岡田幹事長は、ほんの半年前までは「ポスト菅」の最右翼だったのに、無理やり小沢斬首役を言いつけられ、いまや何のためにいるのか分からない政権党の幹事長に成り下がっている。総理レースからも転がり落ちてしまった。
寄ってたかって、小沢をイジメ、まんまと「無期限の党員資格停止」の座敷牢に追い込んだつもりだったのだろうが、なんのことはない。「小沢切り」の血道を上げた連中が全員、返り血を浴び、政治生命を失いつつあるのだから、ザマァない。
反小沢派の致命傷は政策を実現させる力がないことだ
これは偶然ではない。因果応報というか、当然の帰結だ。
「反小沢一派」は、小沢を排除することで実権を握り、主要ポストを仲間内で分け合った。小沢グループには主要大臣や党員役員ポストをひとつも与えなかった。
そうやって、大マスコミと組んで小沢排除に成功したはいいが、もともと「反小沢一派」の連中に政治的な力量があるわけじゃない。権力を握り、ポストに就いても、いずれ馬脚を現すことは分かっていた。今日の惨状は見えていたのだ。
「菅・仙谷グループの不幸は、肝心の政策を実現させる力が全くなかったことです。もし、国民と約束したマニフェストを次々に実現させていれば、支持率は上がり、政権が弱体化することもなく、仙谷官房長官の問責決議案や前原外相のスキャンダルもハネ返せたはずです。反小沢派がバカなのは、小沢が『首相は僕のことなんてどうでもいいんで、国民のために何をやるかが大事だ』『民主党と原点に返るべきだ』と、政権を立て直すヒントを何度となく口にしているのに、窮地に立つほど小沢切りに走ったことです。民主党は衆院で300議席という圧倒的な数を持っているのだから、政治を知り尽くした小沢の言う通りにしていれば、ここまで弱体化することはなかった。なぜ素直に助言に従わなかったのか。反小沢派が窮地に立たされているのは自業自得です」(政治評論家・本澤二郎氏)
本人たちはまだ気づいていないだろうが、「脱小沢政治」の看板を掲げたことが、すべて失敗の始まりだったのだ。
未熟な菅や前原では政権運営は土台無理だった
それにしても、スッカラ菅首相はバカなことをしたものだ。
小沢を排除すれば、好き勝手できると計算し、「反小沢一派」で結託したのだろうが、結局、総崩れとなっているのだから世話ない。
そもそも、小沢という柱を失ったら、民主党が機能不全に陥ることは最初から分かっていたことだ。なにも決まらず、なにも進まない。未熟な菅や前原では、政権を担えないことはハッキリしていた。
自民党から「少年探偵団」とバカにされている安住淳のような男が国対委員長では、「ねじれ国会」を乗り切れるはずがない。
せっかく、小沢が「菅さんにはいつでも協力する」と申し出ていたのだから、協力を仰げばよかったのだ。
「好き嫌いは別にして、民主党に小沢一郎を上回る政治家はいません。30年以上、政界の主役でいつづけた実力はダテじゃない。国会運営、野党対策、選挙戦術、役人の使い方と、政権政党として必要なことを熟知している。もし、小沢が政権の中枢にいたら『ねじれ国会』も乗り切っていたでしょう。公明党と話をつけて参院で過半数を維持するなり、社民党を呼び戻して衆院で3分の2を確保していたに違いない。菅首相は、予算関連法案の成立に苦しむこともなかったはずです」(政治評論家・山口朝雄氏)
小沢は、最近も「民主党政権でいい政治ができればという思いは誰よりも強い」と語っている。
民主党に対する思い入れは相当なものだ。なぜ、排除する必要があったのか。
スッカラ菅首相が「小沢切り」で暴走したために、もう民主党は終わりだ。このまま消滅する可能性が高い。
すでに衆院議員16人が会派からの離脱を表明し、1人が正式に離党を宣言した。統一地方選を控えた県議、市議は雪崩を打って公認を返上しはじめている。
とうとう、菅首相と一緒に「小沢切り」をやってきた前原グループのメンバーまでが、「どうせこの内閣は長く持たない。前原がボロボロになるまで外相をやる必要はない」と口にする始末だ。
誰もが菅内閣に見切りをつけ、民主党の崩壊を覚悟しはじめている状況である。
民主党の中堅議員が言う。
「3月危機なのか4月危機なのか、時期はハッキリしないが、いずれ菅首相が追い詰められるのは間違いない。追い詰められた首相が総辞職し、代表選に突入したら、党内は『小沢VS反小沢』の抗争がさらに激化し、一気に分裂に向かうと思う。菅首相が総辞職せず、破れかぶれで解散・総選挙に打って出た場合も、とても同じマニフェストで戦えないから分裂するしかない。いずれにしろ、民主党はオシマイです。やっと国民の手で政権交代を実現したのに、菅・仙谷グループが、不毛な小沢切りに走ったために、民主党は政権奪取からわずか2年で消滅という最悪の事態が近づいている。菅首相と仙谷代表代行の罪は本当に重いですよ」
結局、不毛な「小沢排除」は誰も得をしなかった。党内に亀裂を走らせ、弱体化させただけだ。自民党や霞ヶ関、財界といった旧勢力を喜ばせただけである。私利私欲に走った菅・仙谷コンビはどう責任を取るつもりなのか。
(日刊ゲンダイ 2011/03/08 掲載)
八ツ場ダム、高速道路無料化、領土問題などなど…、食い散らかしただけで、何の解決への道筋をつけられなかった前原。この男が総理候補に浮上することは絶対にあってはなりません。
国民は、菅民主党への失望感は強くても、自公政権への逆戻りは望んではいない。
のたうち回るアホ菅の破れかぶれ解散では、民主もダメ、自民もダメで、有権者の受け皿となるような既存政党もなし。勝者なき戦いの結果、不安定な政局が続くことになり、この国は潰れそう…。(3/7記事より)
小沢さんは、「鳴くまで待とうホトトギス…」のタイプと思えてきますが、それじゃ困る。他に勝算でもあるのでしょうか?
※長らくお休みをして申し訳ありませんでした。
休み中に、政界では大きな出来事が起こり、載せたい記事がたくさんありました。そのため、記事の選択に迷いましたが、古い記事ではアレなので、とりあえず直近の一面記事を取り上げました。
不安定な政治・出口の見えないデフレ不況、ガソリン高等々で生活は厳しくなる一方―。ロクなニュースがない日々が続きますが、頑張りましょう。
【ゲンダイネット】
◆誰が張るのか 菅の大写しポスター (3/9)
◆前原辞任 ドロ舟から逃亡が真の理由 (3/7)
◆もう限界 追い詰められた菅首相 内閣参与に内定したブレーンは「精神安定剤」 (3/5)
◆【高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】
自民党の「消費税」導入が財政を悪くしている (3/4)
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2011/02/25(金) 20:42:07
[政治(菅政権)] 私が菅政権を許せなかった5つの理由
所用にてしばらく更新ができませんでした。m(__)mその上、パソコン不調にて修理中…。
よって、しばらくはゲンダイネットをご覧下さい。
【ゲンダイネット】
◆伸子首相夫人使った政策ビラに批判噴出は当然 (2/25)
◆政権自壊が始まった!私が菅政権を許せなかった5つの理由
辞表を叩きつけた松木謙公政務官を直撃 (2/24)
◆民主党 選挙セミナーお寒い中身 (2/23)
◆集中連載【国民は騙されている 小沢「強制起訴」の虚構】 (1/19~)
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2011/02/15(火) 23:00:17
[政治(菅政権)]
小沢処分でも支持率は上がらない「裁判が終わるまで党を離れてはどうか」――菅首相が10日、小沢元代表に離党を勧告したが、小沢にあっさり拒否された。菅は「そう長くは時間をかけないで決着をつけたい」とか強がっていたから、意地でも何らかの処分をするのだろうが、バカなことをするものだ。
菅との会談後、鳩山前首相や輿石参院会長と夕食を共にした小沢は、「菅さんの表情がいつもと違っていた。ボソボソッて感じで話をして、相当まいってるな」と語ったという。“処分される側”にこう言われているのだから、ヒドイものだが、はたから見ていても、あの貧乏面がますます、生気を失って、ひきつっている。もう、マトモな判断力がないのではないか。恩を仇で返すような「小沢切り」には一片の正義もないし、それを強行したところで、菅に活路が開けるわけでもない。むしろ、逆なのに気づかない。頭がグシャグシャなのだろう。
政治評論家の浅川博忠氏もあきれていた。
「衆院再議決に必要な3分の2議席をカキ集めている最中に、小沢氏に離党を迫る神経を疑いますね。菅首相が離党を迫ったところで、小沢氏がクビを縦に振るわけがない。勝算なし、行き当たりバッタリ。というか、野党や国民向けのポーズでしょう。小沢支持派は反感を強め、結束を固めている。処分を強行すれば、党内は大揺れになり、3分の2の議席確保も危うくなる。菅さんのやっていることはムチャクチャです」
すでに、小沢を支持する衆院新人議員でつくる「北辰会」は、週明けにも執行部に小沢を処分しないよう申し入れることを決めた。小沢に近い若手議員は「予算関連法案の再議決で突然腹痛に襲われるかもしれないな」などと言い、再議決での棄権をほのめかしている。
民主党関係者が言う。
「たとえ社民党との連携が実現しても、再可決に必要な318議席をたった1議席上回る319議席に過ぎません。この数字には小沢氏本人や、小沢氏の元秘書である石川知裕氏も与党系無所属としてカウントしています。2人が欠けるだけで3分の2ラインには届かないのです」
菅が今、やるべきことは、小沢にこれまでの非礼をわびて、改めて、結束、協力を持ちかけることではないか。それなのに、自分が「小沢切り」の先頭に立っているのだから、世話ない。小沢を党から追い出せば、支持する議員は皆、ゴッソリとついていく。党員資格停止くらいにとどめても、小沢と石川の師弟コンビが造反したり、欠席者や棄権が増えれば、アウトだ。
そんな状況で社民党が協力するものか。「まず、党内を固めてこい」と言われるのがオチだ。そうなれば、自公はかさにかかって攻めてくる。菅はどんどん追い詰められて、立ち往生……。
無意味で卑劣な「小沢切り」で、自分の首を絞める大バカ首相に、もはや、つける薬なしである。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
小沢を悪者に仕立てれば自分が良く見えると計算したが、党内対立ばかりが目立って政治的逆効果に愚の骨頂
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小沢は、11日に自身が塾長を務める政治塾の開講式で「国民の生活を忘れ、権力維持に汲々としている結果が今日を招いた」―中東情勢に触れる中での発言だが、念頭には、権力にしがみつく菅の姿があったのだろう。
(略)
菅を支持する民主党議員もいい加減、目を覚まし、行動に出るべきだ。それが最低限の務めである。
(日刊ゲンダイ 2011/02/12 掲載)
菅首相の3月退陣説。早く実現して欲しいものですが…。
【ゲンダイネット】
◆誰ひとり責任取らない 民主党デタラメ体質 (2/15)
◆菅首相 また市川房枝を利用 (2/12)
◆「子ども手当」がなくなる 若夫婦は立ち上がれ! (2/14)
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2011/02/10(木) 00:03:20
[政治(菅政権)] 菅民主党は否定された
あらゆる選挙で連敗、全国でもはや選挙民は民主党を支持していない小沢派は民主離脱、政界再編へ
名古屋市長選と愛知県知事選で惨敗した民主党。7日、菅首相は「敗因をしっかり分析したい」などと言っていたが、分析しなくても、敗因はハッキリしている。
有権者は菅民主党に“不信任”を突きつけたのだ。
「民主党は菅首相になってから、参院選、沖縄県知事選、福岡市長選、茨城県議選、西東京市議選……とあらゆる選挙で負けている。候補者がウンヌンという話ではない。国民が菅民主党を否定しているということです。内閣支持率が21%、不支持率が77%に達しているのを見れば明らかでしょう」(政治評論家・本澤二郎氏)
菅首相が選挙で連戦連敗しているのは、国民を裏切ったからだ。民主党は09年衆院選マニフェストで「政治主導」「日米対等」「国民の生活が第一」を掲げて政権交代を実現させた。民主党なら政・官・財で癒着し、行き詰った日本の政治を根っこから変えてくれると国民は期待したものだ。
菅民主党不支持の国民は小沢決起を期待している
ところが、首相はマニフェストをことごとく見直し、政権交代の原動力だった「ムダの根絶」まで放棄してしまった。その一方で「消費税増税」など、マニフェストに書かれていないことに血道をあげ、民主党の「自民党化」をどんどん進めている。
これでは、せっかく自民党を倒し、政権交代した意味がない。裏切られた国民が選挙で一票を投じないのも当たり前だ。
こうなったら、心ある民主党議員は「国民の生活が第一」という民主党の原点を守るためにも、変質した菅民主党に見切りをつけ、「新党」を結成した方がいい。
このまま菅民主党にとどまっても、どうせ次の選挙で落選するだけだ。1年半前の原点に戻る「真・民主党」が誕生すれば、国民も歓迎する。
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。
「09年マニフェストを大事に考えている小沢・鳩山グループは、勝手にマニフェストを変えている菅首相に不信感を強めています。このままでは、民主党が民主党ではなくなってしまうと純粋に心配している。鳩山由紀夫元首相も1月末に『こんな党をつくったつもりじゃない』と発言しています。彼らは、菅首相がこれ以上暴走したら、100人規模で離党するつもりです。もし、小沢・鳩山グループが集団離党したら、一気に政界再編につながる可能性があります」
民主党は「政党支持率」でも自民党に負けはじめている。とっくに国民は変質した民主党を見放している。民主党議員は、国民が何を期待しているのかよく考えることだ。
(日刊ゲンダイ 2011/02/08 掲載)
いつもの調子ですが、そのとおり。
政治のニュースが空しく感じる日々です(ーー;)
7日一面記事の方がいいのですが、後日…。
【ゲンダイネット】
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◆石原得意の後出しジャンケン (2/5)
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※「公開」とするのを忘れていました(~o~)